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幅5ミリの銅箔ロールで裏面が粘着テープになっています。これをドールハウスの床下や裏面に鉄道線路のように貼り渡すことによって配線コードの代わりとするものです。
ドールハウスの配線でよく使われるのは単線のシングルテープ(右写真)と複線のダブルテープ(銅テープが2ミリ間隔で2本並んでいるもの=右下の写真)です。
簡易ターミナルやプラグ式ターミナルのようにスペースをとらないため、狭い場所でも配線することができます。後段の配線例で紹介しているように1/48などの小型のドールハウスには銅テープ配線が最適です。
大型のドールハウスでも利点があります。ライトの近くまで銅テープを貼ることができるのでライトのコードが短くてすみます。ターミナル周りがコードでこんがらがるということがありません。
また海外でよく販売されているような半完成のドールハウス(ハウスの床や壁は組み立てられているが内外装がまだのもの)だとコードの配線が難しいため銅テープで配線するしかないという場合もあります。
短所としては、シングルテープはコードやライトのつけ外しにハンダ付けが必要なことです。その代わり接触不良はありません。
ダブルテープは表面が加工されているためハンダ付けが困難です。ライトを接続するときはハンダ付けでなく細いクギやピンを使いますがしばしば接触不良が起こるようです。
銅テープ(シングルテープ)による配線の基本をサンプルボードを使って説明します。
(1) サンプルボード(左)とシングルテープ。
(2) 銅テープについている裏紙をはがし、1〜1.5センチぐらいの間隔で2本貼ります。
(3) テープがボードに密着するよう、よく押さえます。
(4) 銅テープと電源をつなぐための接続コードです。スイッチとヒューズがついています。
(5) 接続コードをつける位置に予備ハンダをしておきます。これでハンダ付けがしやすくなります。
(6) 接続コードをハンダ付けしました。
(7) 電源コードが引っ張られてテープが外れたりしないよう力留めを作っておきます。
(8) 接続コードを12V用ACアダプターにつなぎます。
(9) ライトのコードをつける位置にも予備ハンダをします。
(10) 12V用ライト(麦球)をハンダ付けしました。
(11) アダプターを家庭のコンセントに差し込めば点灯します。
LEDには極性があるので銅テープのどちらが+(プラス)かー(マイナス)かをはっきりさせておく必要があります。また12Vの電源を使うときはLEDも12V用に調整(抵抗を挿入)したものでなければいけません。
(1) LEDも同じように点灯させることができますが12V用に調整した(抵抗を装入した)LEDでないと壊れます。
(2) LEDには極性があるので2本のテープのうちどちらが+(プラス)になるか表示しておきます。
銅テープを直角に曲げて貼る方法を覚えておくと、自由自在に貼り渡すことができるようになります。
(1) 銅テープを右方向(矢印の方向)に直角に曲げることにします。
(2) 曲げる方向とは逆方向に一度折ります。折り目は45°になっています。
(3) 左に曲げた部分を少し残したままで今度は右方向に折り曲げます。
(4) もう一本のテープも同様に折り曲げます。これで直角の折り曲げ完成です。
銅テープが貼っている途中で足りなくなることがあります。その場合にきれいに継ぎ足す方法です。
(1) テープがこのように途中で足りなくなった場合でも継ぎ足すことができます。
(2) 新しいテープを元のテープに少しだけ重ねて貼っていきます。
(3) 継ぎ目をハンダでブリッジすれば一本のテープとなります。
(4) テープをこのように直角方向に継ぎ足すこともできます。
(1) 1/48クリスマスルーム。配線スペースが少ないので床裏にテープ配線しました。
(2) 1/48コテージ。これも床裏にテープ配線しました。約20個のライトがついています。
(3) ライトフレームは木枠の内側にテープ配線しました。LEDはコードなしの直付けです。
(4) 1/12ドールハウス。裏面を使ってテープ配線しました。欧米でよく見られる配線です。
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簡易ターミナルを使った配線方法については照明教室 > 簡単な配線方法で解説しています。
【概要】かつてデアゴスティーニ社から発売されていた「和風ドールズハウス(和風旅館)」の照明・配線方法について解説しています。「和風ドールズハウス」はキット商品ですが、照明・配線パーツは一切含まれていません。そのため照明・配線は全て自作することとなります。
「オープンギャラリー」のページに照明をつけた作品が載っていますのでそちらも参考にしてください。
【注意事項】この資料は旧サイト(2014年12月まで公開)のページを当時の内容のままPDFにしたものです。現在は販売していない商品や価格の異なるものが載っている場合もありますのでご注意ください。